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「働くって、もっとキツイと思ってた。」 高校生が地元企業を訪れて見えた、仕事のリアルとは。  

「働くって、もっとキツイと思ってた。」 高校生が地元企業を訪れて見えた、仕事のリアルとは。  

福岡最南の町・大牟田市で今、ユニークな取り組みが進んでいます。
地元の高校生たちが、自分の足で企業を訪れ、働く人に直接話を聞き、その魅力を自分たちの言葉で発信していくプロジェクト。その名も「ムタバース」です。

企業説明会でも出前授業でもない、生徒が主体となって企業のリアルを知る。
情報があふれる時代だからこそ、現場に足を運び、働く人の生の声に触れることで、仕事のリアルな姿を実感できる。

その体験こそが、この取り組みの価値です。これまで10社以上を訪問し、取材した内容をA4のチラシにして地域に配布したり、ネットで配信したりしてきました。

 

地元企業で働く人を託児所としてサポートしてきた「リフレイル」がムタバースを手がける。

リフレイルのホームページ↓

https://refreile.com/

創業110年の上場企業へ

今回訪れたのは、創業110年を超える大牟田の老舗企業・室町ケミカル
従業員数は約200名、売上高は80億円に迫る規模。
医薬品の原料(原薬)の提供や、水をきれいにする技術を通じて、「健康」と「環境」を支える仕事をしています。

一見すると、少し難しそうな会社。
日常生活で馴染みがなく、高校生にとっては少し遠い存在に見えるかもしれません。
だからこそ今回の取材テーマは 「実際に行ってみて、どう感じるか」でした。

 

 

若者が抱く「仕事」のイメージとは

今回参加したのは、三池工業高校の3年生。
二人とも就職希望で、「できれば地元・大牟田で働きたい」と考えていますが、地元の企業の人たちと直接話せる機会はそう多くはないようです。
しかも今回は、自分たちが主体となって質問をぶつける立場。
受身で聞く形式ではないので、緊張も相当なものだったといいます。
仕事に対する取材前の率直なイメージは・・・

「仕事って、正直きついイメージがありました」             
「社長ってもっと怖い人だと思ってました」

これは、まだ働いたことのない多くの高校生が抱く、リアルな感覚かもしれません。

 

 

取材してみてわかった会社の姿

取材は、高校生2名とムタバースの編集長が、室町ケミカルで働く従業員と向かい合う形で行われました。同社からは青木社長も参加しました。
はじめこそ緊張感があったものの、部屋はすぐ笑い声に包まれる和やかな雰囲気に。

「社長さんも社員さんもすごくフレンドリーで、全然質問しやすかったです」
「社員さんがありのまま話してくれて、変に取り繕ってない感じが印象的でした」

取材の場は、いわゆる“説明会”ではなく、会話のキャッチボールが続く自然な時間。
その中で見えてきたのは、人と人が互いを尊重しながら向き合っている会社の姿でした。

 

印象に残った言葉①「高専卒でも社長になれる」

学生の一人が「これは絶対記事に入れたい」と話したのが青木社長のこの一言。
「高専卒でも社長になれる」
室町ケミカルには、入社後の積み重ねが評価される文化があります。
「うちは学歴・性別は関係なく、実力で評価される会社。特定の大学出身者が優遇されるような派閥もありません」
この話は、高校を卒業して働き始める2人にとって、とてもリアルで希望のあるメッセージだったようです。

 

印象に残った言葉②「社員の成長が嬉しい」

そしてもうひとつ、学生たちの心に強く残ったのが、青木社長のこの言葉です。
「自分よりも、社員の成長のほうが嬉しい」
こちらは、仕事の面白さについて質問し、得られた回答です。
会社のトップが何を大事にしているのか。
また、社員一人一人の成長が会社の成長につながることを、高校生たちは自然と感じ取ったようです。

 

働く人のリアル「楽しい瞬間はどこにある?」

取材では、現場の社員の声も印象的でした。

  • 課題をどう解決するか考える面白さ

  • チームで協力して仕事を完成させる達成感

  • 自分の仕事が社会の役に立っている実感

特に学生が共感していたのは、“人との関係性”です。
仲間との協力を通して仕事を完遂させていくという話を聞き、「仕事は一人で抱えるものではない」という気づきがあったようです。

 

取材後の変化

約2時間の取材でしたが、働くことへのイメージは大きく変わりました。

「仕事って、もっときついものだと思ってたんですけど、そんなに構えなくていいのかなって思いました」

「学校みたいに、自然に人と関われる感じもあるんだなと思いました」

「(世の中にある)ブラック企業のイメージも強かったけど、こういう会社もあるんだって知れました」

もしかしたら、世の中の「極端な会社や働き方」がメディア・SNSでフォーカスされすぎて、若者は働くことに対して過剰な予防線を張ってしまっているのかもしれない・・・
筆者はそんなことを考えました。
若者がみずから立てた問いを元に生の声を聞き、企業のありのままの姿に触れる機会が増えれば、仕事に対する心理的なハードルは下がっていくのかもしれません。

 

2時間近い取材の中で、社長や社員の方々にたくさんの質問をぶつけました。

「地元で働く」という選択肢が現実になる

今回の取材で、もうひとつ見えてきたのが「地元で働く意味」。
室町ケミカルのように、地域に根ざしながら世界ともつながる企業がある。
その存在を知ること自体が、若者にとっての選択肢になります。
何となく地元に残ってもらうのではなく、
「地元で生まれるこのサービス・商品がどこで役立っているのか」
そこをしっかり伝えていく必要があると感じました。

モトムットとムタバース

モトムットの目的は、「地域で働く魅力を深掘りし、求職者に届けること」。
高校生の取材体験を通して、地域企業の魅力や働く意味を伝えるムタバースと、重なる部分がとても多いです。
今後もモトムットでは、ムタバースの取り組みと連携しながら大牟田エリアの企業の魅力や、高校生の仕事に対する本音を引き出していく予定です。

 

高校生の取材に出来上がった誌面。リフレイルのHPで閲覧可能です。

今回の取材先企業について:室町ケミカル株式会社
大牟田市に本社を構える、創業110年以上の医薬品・化学品メーカー。
医薬・環境分野で事業を展開し、地域から全国・海外へと価値を届けています。
■ 会社概要
創業:1917年(創業110年以上)
従業員数:約200名
売上高:約80億円規模
■ 主な事業
医薬品原料(原薬)の製造・供給
水処理・環境関連事業
■ 特徴・強み
医薬・化学分野で培った高い技術力
国内外で需要のある製品を展開
「健康」と「環境」の両面から社会に貢献
■ 社風・価値観(取材より)
学歴や性別に関係なく、実力で評価される環境
若手でも挑戦できる風土
「社員の成長が会社の成長につながる」という考え方

室町ケミカルのサイトは下記をクリック↓

https://www.muro-chem.co.jp/

モトムットは有明・筑後地区で新しいチャレンジを続ける企業を応援しています。

モトムットのサイトは下記をクリック↓

https://motomutto.jp/

2026.06/15配信