モトムットでは、筑後地域の仕事の魅力を伝えながら、UターンやIターンといった地方移住の促進にも積極的に取り組んでいます。
第3回は、福岡市内から八女市に移り住み、現在は牛島製茶で仕事をする野嶋さんに話を聞きました。
実は以前動画撮影のご協力もしていただいている
モトムット)以前は牛島製茶を紹介するモトムットの動画にも出演していただいて、野嶋さんには本当にお世話になっています(笑)
野嶋さん)いえいえ!こちらこそありがとうございます(笑)
▼動画リンク
https://motomutto.jp/front/movies/17
お茶との出会いは実家から近かったから
モ)それでは早速インタビューに入らせていただこうと思います。ご出身はどちらになりますか?
野)もともと福岡市内に住んでいて、大学まで福岡市内で過ごしました。そこから就職を機に八女に移り住んだ感じです。
モ)どうして八女の牛島製茶に就職をしたのでしょうか?
野)実は大学生の時に牛島製茶の六本松店でバイトとして働いていたことがきっかけでした。大学の就活の時に、日本の伝統文化に携わる仕事をしたいという気持ちがあったのと、自分に何ができるのかを考えた時に「お茶だ!」と思い、そのまま牛島製茶に就職しました。
モ)では牛島製茶でバイトを始めたきっかけも、日本の伝統文化が好きだからだったのでしょうか?
野)それもありますが、実家から近い場所でバイトを探していた時に、タウンワークでたまたま見つけたのがきっかけです(笑)
モ)なるほど(笑)
野)高校時代から日本の伝統文化に携わる仕事がしたいと漠然と思ってはいたのですが、そこから具体的にお茶の道に進もうと考えたのは、大学時代のバイトのおかげですね。
お茶の魅力や場所による楽しみ方の違い
モ)お茶の魅力はどんなところにあると思いますか?
野)日本茶は日本人の日常生活に根付いています。文化でもありながら、日常生活に根付いているものってなかなか無くて、それがとても凄いところであり最大の魅力ですね。
生活に根付いているからこそ人によってお茶に対する考え方もそれぞれで、それがお茶の奥深さにも繋がっていると思います。
モ)確かに言われてみれば、お茶ほど日常生活に溶け込んでいる文化的なものはないですよね。お客さんはどんな目的でお茶を購入される方が多いですか?
野)六本松でのお客様は比較的個人でお茶を楽しまれる方が多かったですね。逆に八女ではご家族や友人への贈り物など誰かと楽しむために購入される方が多い印象です。
モ)確かにお歳暮やお中元で購入される方が多い印象がありますね。
野)購入される年齢層も六本松と八女とでは違って、そこも面白いですね。
お茶の魅力を伝えるのが楽しい!
モ)普段はどんな仕事をされていますか?
野)今は営業を担当しています。取引先や新規のお客様からいただくご要望への対応や、ECサイトの管理などがメインの仕事となります。
モ)今の仕事の楽しさはどんなところにありますか?
野)お茶の魅力を伝えるところがすごく楽しいですね。先月、取引先のたい焼き屋さんからの依頼で、期間限定で出す抹茶ドリンクの試作や技術指導にお伺いしたこともありました。
モ)それは抹茶ドリンクの作り方に関する指導ということですか?
野)そうですね。はじめにこういうものが作りたいと要望を受けたうえで、商品開発から携わらせていただきました。温度など細かな要因で抹茶の風味が飛んでしまうことがありますので、その技術指導も行いました。
モ)商品開発からですか!それは凄いですね!
野)作った抹茶ドリンクを美味しいと言ってもらえたり、教え方がわかりやすいと言われた際はすごく嬉しかったです。
モ)お茶はやっぱり淹れ方で結構変わるものですか?
野)そうですね!抹茶だけでなく、煎茶も茶葉によって最適な温度やお湯の量が変わってきます。そこはやはりお茶を淹れるにあたって難しいポイントですね。
八女に来たきっかけ
モ)就職した際に六本松店でそのまま働く選択肢もあったのに、どうして八女を選んだのでしょうか?
野)そうですね。もともと八女には縁もゆかりも無かったのですが、どうしてもお茶の生産現場を見ておきたいという思いがあったので(八女の)本店の方に来ました。
モ)八女での生活はどうですか?
野)良い場所だと思います。特に新茶の時期の新緑が茶畑いっぱいに広がる景色や、それを製茶する時の香りがすごく好きです。
モ)確かにそれは八女でしか見られない景色ですよね。
野)こういう景色を見られるのは特別だなと思います。
モ)逆に苦労したことはありますか?
野)夜が暗いのが怖いです…(笑)
モ)確かに都会と比べると夜は暗いですよね(笑)
野)夜遅くになると車の通りも少なくなりますし、本当に真っ暗になってしまいます。暗いのは未だに慣れませんね…(笑)でもその代わり星が綺麗に見えるので…プラマイゼロかも?(笑)
モ)地元を離れて過ごすことで特に変わったことはありますか?
野)一人暮らしなので、当たり前ですがなんでも一人でやらなくてはいけない、というのは大きく変わりましたね。生活的にもそうですし精神的にも自立しなくてはいけないと感じました。
モ)寂しかったりしますか?
野)家族に会えないのがすっごく寂しいです!でもすぐに帰れる距離ではあるので、1ヶ月に一回の頻度で帰っています。
意外な趣味!
モ)プライベートでは普段どんなことをしてますか?
野)暇な時はお茶屋さん巡りなどをしています。それと私は歌舞伎が好きなので歌舞伎を見たりしています。
モ)歌舞伎ですか!?
野)はい!もともと母が好きということもあってハマりました。歌舞伎はその当時の感情や流行を知ることができるので、まるでタイムスリップしたような気持ちになります。推しの役者さんもいるんです!
モ)その年齢で歌舞伎が好きという方はなかなか珍しいですね。
野)そうですね、お客さんの中でも多分一番若いと思います(笑)
あとバイクも好きで(笑)
モ)これまた意外な趣味ですね!
野)今はもうバイクは手放してしまったのですが、昔は山道をバイクで駆けたりしていました(笑)
将来的にはまたバイクに乗りたいです!
地方移住の良さは?
モ)地方移住の良さはどんなところにあると思いますか?
野)八女での話にはなりますが、四季の移り変わりがわかりやすいのが良いところだと思います。植物や空の風景などの季節ごとの変化は、都会より鮮明に感じることができます。
比較的優しい方も多いと思いますので、ゆっくりした気持ちで過ごしたいという方にはぜひおすすめだと思います。
日本の伝統文化が好きで、八女市ならではの「お茶」に関する仕事をしている野嶋さんにお話しをお伺いしました。
筑後地域だからこそ見つけられる新しい働き方や生き方を、モトムットで見つけてみませんか?
今回取材を受けていただいた方
氏名:野嶋 莉奈
生年:2000年(平成12年)
出身地:福岡市